mixpanelの無料プランはどこまで使える?スタートアップ企業用の特別プランもあり!
ミックスパネラーの國崎です。
今回はmixpanelの無料版は一体どこまで使えるのか?という疑問をお持ちの方へ、無料版で使える機能を一通りお伝えいたします。
mixpanelちょっと試してみたいな〜と考えている方は今回の記事を参考にしつつ、ぜひ無料版をお試ししてください!
この記事でわかること
- mixpanelの無料版で使える主な機能
- mixpanelの無料版で使えない主な機能
- mixpanelの無料版を使う際の注意点
- スタートアップ企業限定の無料プラン
mixpanelの無料版で使える機能
mixpanelの無料版で使える主な機能を以下お伝えします。
- インサイト/ファネル/フロー/リテンションのレポート
- 異常値を知らせるアラート機能
- 外部データのインポート
- 測定データの定義を調整できるレキシコン
- 作成したプロジェクト毎のロール管理
それぞれの項目については別記事で案内してるものもあるので、それら交えた説明を以下に記します。
インサイト/ファネル/フロー/リテンションのレポート
mixpanelの分析で使う主要のレポート機能になります。
以下各レポートの概要です。
- インサイト…行動データの深掘り、推移を可視化
- ファネル…行動遷移の率・時間・頻度を可視化
- フロー…行動経路を可視化
- リテンション…行動の維持率を可視化
これらのレポートの具体的な使い方などは以下記事を参照ください。
- Mixpanelのレポート使い方!インサイト分析の見方を解説!
- Mixpanelのファネル分析でイベント遷移率を可視化する!
- Mixpanelのフロー分析で最適な経路を可視化する!
- Mixpanelのリテンション分析でユーザーの維持率を可視化する!
異常値を知らせるアラート機能
mixpanelで計測しているデータに異常値があった際、管理者にメールなどで通知してくれるアラート機能です。
異常値の定義はmixpanel側が自動で判別するパターンにするか、個別で設定するパターンの2種類から選択することができます。
詳しい使い方は以下記事を参照ください。
イベントの異常値を伝えるカスタムアラートを使ってみた#Mixpanel
外部データのインポート
mixpanelにはAPIや専用のコネクタを使って外部からデータのインポートを行える機能があります。
やり方は2種類あり、「APIでインポートするやり方」と「データウェアハウスを専用のコネクタ(Warehouse Events)でつないでインポートするやり方」があります。
どちらも無料版でも使える機能になりますが、インポートする際指定されたデータの形式に整理はする必要があります。
詳しいやり方の手順などは以下記事を参照ください。
- MixpanelのAPIを使ってPostmanからイベントデータを送ってみる
- Snowflakeからmixpanelに直接連携!Warehouse Eventsを使ってみる
- BigQueryのデータをmixpanelに直接連携させてみた #Warehouse Events
- Redshiftをmixpanelに自動インポートするWarehouse Eventsやってみた!
測定データの定義を調整できるレキシコン
レキシコンではmixpanelで測定しているデータの定義を変更することができます。
例えば計測しているイベントの表示を非表示にしたり、その名前を変更したりができます。
ただ全ての機能が無料版で使えるというわけではなく、プロパティをカスタムできるカスタムプロパティや取り込んだCSVと取得データを連携させるLookup tablesは扱うことができません。
レキシコンについて具体的にどんなことができるかは以下記事を参照ください。
mixpanelのレキシコンとは?できることをまとめてみた!
作成したプロジェクト毎のロール管理
プロジェクト単位での管理者権限は無料版でも活用することができます。
ユーザー権限の適用範囲などの細かい部分は以下記事を参照ください。
ただ権限が付与できてもData Viewsなどの複数人で運用する際のレポート管理で活用できる機能は無料版では制限がかかっているため、活用は難しそうです。
mixpanelの無料版で使えない主な機能
続いては無料版で使えない主な機能をお伝えします。
- コホート…ユーザーのグループ化
- インパクト…新機能の効果測定に役立つ
- Find interesting segments…セグメント分析が1クリックでできる
- エクスペリメント(※1)…ABテストの比較分析に役立つ
- シグナル(※1)…マジックナンバー分析を高速化する
- データパイプライン(※2)…データレイクやデータウェアハウスに自動エクスポートする
※1はエンタープライズのみの機能。
※2は別途オプション料が発生。
以下は各機能についての説明を記します。
コホート
ユーザーのグループ化を作成し保存する機能です。
これが活用できるとさまざまなパターンでのデータ比較や分類分けができます。
インパクト
新機能の効果をリリース日前後のデータで簡単に可視化することができる機能になります。
Mixpanelのインパクトで分析できることと使い方を解説!
Find interesting segments
作成したレポートを自動でセグメント毎に勝手に分析しちゃう知る人ぞ知るmixpanelの便利機能です。
いちいち自分でセグメント毎の比較とかもしないでいいので、パッと比較データが欲しい時などに重宝します。
mixpanelでセグメント分析を超簡単にできる便利機能!#FindInterestingSegments
エクスペリメント
ABテストをした際にダッシュボードのレポート毎に双方のパターンでどのような違いがあるかを可視化する機能になります。
ABテストの実装機能自体はmixpanelにないのですが、実装された行動データをエクスペリメントで細かく比べることができるというのが主な使い方になります。
ABテストの行動分析に役立つMixpanelのエクスペリメントを解説!
シグナル
マジックナンバー分析というユーザー行動の定量的な指標を可視化する機能です。
従来のマジックナンバー分析ではさまざまな行動パターンを可視化し、それらを組み合わせて分析を進めていくのですが、mixpanelのシグナル機能を使うと、ほんの数分でそのマジックナンバー分析ができてしまいます。
データパイプライン
mixpanelで取得している行動データやユーザーデータを自動でデータレイクやデータウェアハウスにエクスポートする機能になります。
この機能は有料版限定になるのですが、さらにオプション料が必要になります。
以下は参考までにmixpanelからSnowflakeに連携した際の記事です。
MixpanelからSnowflakeにパイプラインを使ってデータを送信する
データウェアハウスへのエクスポートはFivetranを活用してもいけるので、無料版でデータのエクスポートをしたい方はFivetranを選択肢として考えるのも1つの手段としてあります。
MixpanelのデータをFivetranを使ってSnowflakeにロードしてみた
mixpanelの無料版を使う際の注意点
mixpanelの無料版を使う際ですが、ここまでお伝えした使える機能、使えない機能以外にも注意点があります。
それは計測イベント数に上限があるということです。
2023年11月時点で公式では月2000万イベントまでがmixpanelの無料版を使える範囲となります。
一旦無料版での活用を検討されている方は、この数字内で収まるデータ量かを確認する必要があります。
スタートアップ企業限定の無料プラン
mixpanelでは以下の基準を満たすスタートアップの企業に1年間のエンタープライズ無料提供などを行なっています。
- 設立されてから5年以内
- 調達総額は800万ドル (USD) 未満
- これまでに他のMixpanelオファーを利用したことがない
- 有料プランに加入していない
スタートアップ企業にとっては非常に嬉しいプログラムではないでしょうか。
詳細は以下からご確認ください。
以上がmixpanelの無料版についてお伝えした記事になります。
クラスメソッドが行っているmixpanelの支援
クラスメソッドではmixpanelをすでにお使いのお客様にも以下の支援サービスを提供しております。
- PoC…検証環境提供
- プランニング支援…KPI設計の支援/QA対応
- 実装支援…開発の支援/SaaS連携支援
- 伴走支援…定例など
mixpanelのKPI設計は以下記事でも紹介している専用の測定フレームワークを用いたプランニング支援をさせていただきます。
mixpanelの測定フレームワーク作り方のコツ!サンプルを例に解説!
また実装いただいた後の伴走支援では実際にお使いになられているお客様の課題感などをヒアリングさせていただき、ご要望に沿った内容での定例を設けさせていただき、成果につなげるための分析手法のご提案などをさせていただきます。
今回の記事を見てmixpanelについて詳細の話を聞きたい、興味を持ったという方はぜひぜひクラスメソッドまでお問い合わせください!!